2014年1月10日金曜日

南シナ海「中国"海洋版"識別圏」(1):為す術もなく「バカにされたオバマ」

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●中国が権益を主張する海域


レコードチャイナ 配信日時:2014年1月10日 9時18分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81595&type=0

中国が南シナ海で「“海版”識別圏」を発表=フィリピンが懸念表明―米メディア


●8日、AP通信によると、中国海南省の管轄水域で外国漁船が操業を行う際に中国関係当局の許可が必要と定めた関連規定が1日より施行された。南シナ海での領有権をめぐって対立するフィリピン政府は懸念を示している。写真は南シナ海の中国軍艦。

 2014年1月8日、AP通信によると、外国人、外国漁船が海南省の管轄水域で漁業操業や漁業資源の調査活動を行うには、中国国務院の関係主管部門の許可を得なければならないと定めた
 「海南省中華人民共和国漁業法実施方法」
が1日より施行された。
 環球時報が伝えた。

 「実施方法」は昨年11月、海南省第5期人民代表大会常務委員会の第5回大会で可決されたもの。

 AP通信は、南シナ海350万平方キロメートルのうち、海南省が管轄する200万平方キロメートルの海域で「実施方法」が適用されるとした一方で、「これほど広大な海域で実施するのは事実上困難だ」と指摘。
 他国との領土紛争における中国政府の立場を強調するのがその狙いだとした。
 フィリピンのデルロサリオ外相は8日、「情報の事実確認を行っているところだ」とコメントした。

 東南アジア情勢に詳しい広西社会科学院の孫小迎(スン・シャオイン)氏は環球時報の取材に対し、「この実施方法は基本方針を定めたもので、今後、細則が公表されることになる」と述べた。



ロイター 2014年 01月 10日 08:15 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0809E20140109

中国の南シナ海漁業規制、米が「挑発的で潜在的に危険」と批判 


●1月9日、米政府は、中国が年初から施行した南シナ海での漁業規制を「挑発的で潜在的に危険」と批判した。2011年1月、ワシントンで撮影(2014年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 9日 ロイター] -
 米政府は9日、中国が年初から施行した南シナ海での漁業規制を「挑発的で潜在的に危険」と批判した。

 問題の規制は、昨年11月に海南省が承認したもので、外国漁船が同省行政区域に入るのに当局の承認を必要とする内容。1月1日に施行された。

 中国は、南シナ海の領有権をめぐりフィリピン、台湾、マレーシア、ブルネイ、ベトナムと対立している。
 今回の規制が広範囲に実施されれば、地域の緊張を一段と高める可能性がある。

 米国務省のサキ報道官は記者会見で、
 「南シナ海の問題となっている海域における他国の漁業活動に関する規制を承認するのは、挑発的で潜在的に危険な行動」
と発言。

 「中国はこの規制について国際法に基づく根拠も説明も一切していない」
と指摘し、
 「われわれは、関係するすべての当事者が緊張をもたらし、対立の外交的、その他平和的解決の期待をそこなうような一方的な行動を避けるべき、という立場をとり続けている」
と述べた。

 南シナ海に突き出た海南省には、中国海軍関連の主要施設がある。同省が2011年に発表したデータによると、南シナ海(面積推定350万平方キロメートル)の200万平方キロメートルが同省の行政区域となっている。

 南シナ海問題で中国との関係が冷え込んでいるフィリピンの外務省報道官は、在中国大使館に規制についてさらなる情報収集を指示したと述べた。

 現在のところ海南省当局者のコメントは得られていないが、中国外務省の華春瑩報道官は、自国の海洋資源利用を規制するのは正常な行動と述べている。


 先の防空識別圏での「オバマの裏切り」によって中国はアメリカ組みやすしの念をいだいただろう。
 今後は中国はアメリカに留意することなく行動する
 「バカにされたオバマ」
の悲劇がアメリカを弱々しくさせてしまった。
 もはや主要なものをオバマに期待することはできない
 この中国の規制もオバマは黙認するだろう。
 残念なことだが、もうはやオバマは周辺国からも信用されてはいない。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/10 08:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/10/2014011000469.html

中国、南シナ海で外国漁船の進入規制

 中国は南シナ海の領土紛争海域に進入する外国漁船に対し、中国当局の許可を受けるよう求める内容の条例を制定し、今月1日から施行した。
 9日の米VOA放送が報じた。中国海南省の人民代表大会(地方議会)は昨年11月末、中国の漁業管轄権を保護するという名目で問題の条例案を可決した。

 南シナ海は、石油、鉱物、漁業資源が豊富な上、原油や貨物の輸送ルートに当たるため、周辺国の利害が複雑に絡み合っている。
 北京の外交筋は
  「フィリピンとベトナムが中国の措置に反応を示すことになるだろう。
 南シナ海で新たな対立の火種になる可能性がある
と述べた。
 VOAもフィリピン、ベトナム、台湾など中国と南シナ海の島々の領有権を争う国・地域による反発が予想されると伝えた。
 台湾外交部(外務省)は
 「中国の一般的な漁業管理規定は認めることができない
と反発した。

 台湾の中央通信によると、台湾行政院(内閣)大陸委員会は、南シナ海の主な島と海域は伝統的に自国領だと主張した。
 台湾当局は中国が南シナ海一帯で台湾船舶の航行権を尊重するよう求めた。
 しかし、中国外務省は同日、今回の措置を「漁業資源保護が目的だ」と説明し、何ら問題はないとの立場を示した。

 一方、中国紙・南方都市報は、中国海軍が最近1年間に最新鋭の艦船17隻を配備したとし、
 うち7隻が南シナ海に投入されたと伝えた。

 中国は東シナ海に防空識別圏を設定後、南シナ海と西海(黄海)にも設定空域を拡大することを検討しているとされる。


 あっちこっちに火をつけてまさに
 「アジアの暴人:中国」
っていう感じになってきた。


レコードチャイナ 配信日時:2014年1月10日 19時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81634&type=0

中国の“海版”識別圏、台湾当局は「一切受け入れられない」と反発―台湾メディア


●8日、中国が南シナ海の領有権紛争海域で、外国漁船の進入を防ぐ条例を施行していたことについて、台湾外交部は「台湾の領有権に影響を及ぼす主張は一切受け入れられない」と表明した。資料写真。

 2014年1月8日、台湾・中央社によると、中国が南シナ海の領有権紛争海域で、外国漁船の進入を防ぐ条例を施行していたことについて、台湾外交部は
 「台湾の領有権に影響を及ぼす主張は一切受け入れられない」
と表明した。

 中国は、南沙、西沙、中沙、東沙の南シナ海4諸島の周辺海域の警察権を条例(海南省中華人民共和国漁業法実施方法)で強化したと発表。
 外国の漁船が同水域で操業する場合、中国側の許可を得るよう求めた。

 報道によると、台湾外交部は、南シナ海4諸島および周辺海域について、
 「台湾の固有の領土と海域であり、領有権が台湾に属するのは疑いのないことだ。
 台湾はこれら地域に対するすべての然るべき権益を有する」
と指摘した。

 台湾外交部はまた、南シナ海の安定に影響を及ぼす一方的な措置を取らないよう呼び掛けるとともに、
 「主権は我が国にあり、争いは棚上げし、平和互恵で、共同開発を」
という基本原則を堅持するよう重ねて言明すると述べた。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/11 11:03
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/11/2014011100636.html

中国による南シナ海管轄権強化、米国が批判
米国、新型戦闘艦で巡視活動へ
台湾・フィリピン「中国の措置を拒否」
ベトナムはミサイル増強配備

 昨年末の中国による防空識別圏宣言により東シナ海で再燃した領有権争いは新年早々、南シナ海にも広がりを見せている。

 中国・海南省の人民代表会議(地方議会に相当)は昨年11月29日「南シナ海に入る外国漁船は中国当局の許可を受けなければならない」という条例を通過させ、今月1日から施行している。
 条例を破った外国漁船に対しては50万元(約860万円)の罰金を課し、漁獲物を没収する方針だ。

 米国務省のサキ報道官は9日(現地時間)の定例記者会見で「(中国が)南シナ海の紛争地域で他国の操業活動を制限する条例を通過させたのは挑発的で、危険を招く可能性がある行為だ」と指摘した。
 米国はシンガポールに配備している新型沿海域戦闘艦「USSフリーダム」を南シナ海の巡視活動に投入、同海域で緊張が高まっている、
と台湾の自由時報が報じた。

 中国外務省の華春瑩報道官は同日の定例会見で、米国の批判に対し
 「海南省の条例は1986年に制定された中国漁業法と大きく変わらない。
 既存の漁業法を技術的に修正したものが地域の安定を脅かすというのは最低限の常識もないのか、下心があるからだろう」
と反論した。

 南シナ海周辺国も敏感な反応を示している。
 台湾は既に「中国の一方的な新規制は受け入れられない」と発表した。
 フィリピンやベトナムも強硬姿勢を見せている。
 中国国営・新華社通信電子版の「新華網」は同日
 「ベトナムは西沙(ベトナム名:ホアンサ)諸島の中距離防空弾道ミサイルを増強配備した」と報じた。
 フィリピンも米国の軍事支援を背景に、中国に対抗する可能性が高い。

 中国は約350万平方キロにおよぶ南シナ海海域のうち、200万平方キロを自国の領海だと主張している。
 同海域はフィリピンやベトナムが主張する海上管轄権とかなりの部分で重なっているため、衝突が絶えない。

 南シナ海の領有権争いが再燃しているのは、莫大(ばくだい)な経済的利益が懸かっているからだ。
 新華社通信は
 「南シナ海の石油埋蔵量は300億トンに達する」
と報じており、海洋鉱物・漁業資源も豊富だ。
 中国は輸入原油の80%が南シナ海を通過するため、「資源安保」の観点からも南シナ海を守る必要がある。

 中国は昨年、新たに配備された戦艦17隻のうち7隻を南シナ海に投入した
 また、海南省三亜市に「第2の空母基地」をこのほど完成させた。
 台湾紙・中国時報は「三亜市の空母基地は有事の際、日本の海上原油輸送路を断つ役割をする可能性がある」と指摘した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月13日 10時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81690&type=0

<南シナ海>中国が一方的な漁業規制、日本防衛相が批判―米メディア

 2014年1月12日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版は記事
 「中国政府の漁業規制を日本が批判、
 領土と領海を守ると誓う」
を掲載した。

 1月1日に発効した中国・海南省の漁業条例が国際問題となっている。
 南シナ海の3分の2に相当する広大な海域を海南省の管轄海域とした上で、この海域での操業、調査には中国の許可が必要だと定めている。
 違反した船舶には拿捕、強制退去、罰金などの処分が科される。台湾やベトナムなどの関係する国・地域、さらには米国、日本からも批判の声が上がっている。

 日本の小野寺五典防衛相は12日、中国・海南省の漁業条例について言及。
 「一方的に漁船に対して一定の制限をかけることは国際的にも許されない対応だ。
 国際的な秩序を脅かしているのではないかという懸念を持つのは、私どもだけでなく国際社会全般ではないか
と批判した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月13日 14時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81695&type=0

中国の南シナ海漁業規制にベトナムとフィリピンが反発
=無許可進入で処罰、漁獲品没収―中国メディア

  2014年1月12日、中国による『海南省が実施する「中華人民共和国漁業法」弁法』の施行について、ベトナム・フィリピンから非難の声が上がっている。
  参考消息が伝えた。

 ベトナム外務省の報道官は、
 「中国が外国漁船に進入の許可取得を求める海域は、ベトナムの海域を含んでおり、ベトナムの領土の完全性にとって脅威となる」
と述べ、スプラトリー諸島やパラセル諸島の主権及び排他的経済水域を踏みにじる行為であり、誤った決定をただちに撤回するよう求めた。

 また、フィリピン外務省も
 「緊張を激化させるもので、南シナ海の情勢を不必要に複雑化させ、地域の平和と安定を脅かすものだと」
して、中国の決定を非難し、説明を求めた。
 フィリピンは、国連海洋法条約を始めとする国際法に違反していると主張している。

 今回の南シナ海での操業規制強化について、米国務院は
 「挑発的なものであり、潜在的危険性をはらんでいる」
と懸念を示している。

 中国南シナ海研究院の呉士存(ウー・シーツン)院長は、
 「この規定は原則として中国が南シナ海上で主張する全ての海域を含むが、実際の取り締まりは海南省から近い西沙諸島海域に重点が置かれるだろう」
と述べた。
 許可なく当該の海域に進入した漁船は処罰を受け、漁獲品を没収されることになる。

 呉氏は、
 「ベトナムが当該海域への進入を後押ししている漁民が入ってこられないようにすることが目的。
 規定に違反すれば、その対価を支払うことになる。
 新しい規定は漁業の監督を強化するもので、米国の反応は過剰だ」
と語った。