2014年1月29日水曜日

中台、49年の分断後初の正式会談へ:台湾侵攻を食い止めるために

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(2014年1月28日22時37分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140128-OYT1T00991.htm

中台、49年の分断後初の正式会談へ…来月

 【台北=比嘉清太】台湾当局の対中国政策部門・大陸委員会は28日、王郁?・主任委員(閣僚)が2月11~14日の日程で中国を訪れ、国務院(中央政府)台湾事務弁公室の張志軍主任(閣僚級)と会談すると発表した。

 中台の閣僚級の公式会談は1949年の中台分断後初めてで、これまでの民間の窓口機関を通じた交流が格上げされる。

 会談では、中台間の出先事務所の相互設置が焦点になる見通しだ。
 中国に拘束された台湾住民への面会権など大使館が有する機能を台湾が求めているのに対し、台湾を国家と認めない中国は難色を示している。

 公式会談への格上げで、台湾は国際的な地位向上を図るとともに、事務所設置問題の決着を目指す。
 中国は統一を視野に台湾と政治的な関係強化を進める。


 日本との関係でいかようにも主導権がとれない中国はこのままいくと社会不安が暴発する。
 政府の弱腰を非難する民衆が、経済の低下傾向、政府幹部の腐敗、そして自然環境の悪化、社会不満の増大を引き金に当局に歯向かうことも考えられる。
 そのために「中国版KGB」を創設して、社会の抑えこみに入っているのだが、それでは駒が足りない。
 「お詫びと反省」の日本を威圧することでガス抜きができるはずであったが、思ってもみなかった日本の反発にその目算が狂ってしまった。
 逆に日本の問題で中国自身がカッカして、世界を巻き込むという愚策に出て、世界をしらけさせてしまっている。
 いくら、大きなラッパを吹いたところで相手の日本が折れない限り、中国の動きは動くたびに行き詰まっていくという結果になる。
 これを、このまま続けると中国の圧力許容量が限界を超してしまう。
 どこかにこの問題を振り向けなければならない。
 それはどこ?
 明らかに「台湾」。
 台湾はそのことを重々承知している。
 つまり、
 「中国が日本との関係に行き詰まると、その矛先は台湾に向けられる」
であろうことを。
 中国は軍事的に尖閣奪回作戦を敢行することはしない。
 なぜなら勝てないからである。
 初戦に負ければ共産党政府は崩壊する。
 もし、日本と戦争をするくらいの軍事力があるなら、無人島を4つという戦果しか上がらない尖閣奪回より、台湾侵攻のほうがはるかに見返りが大きい。
 尖閣は「侵略」という汚名を着せられる可能性が大きいが、台湾は「内戦」というフィールドでの話になる。
 台湾併合は尖閣奪回と比べると月とスッポンくらいの大きさの違いがある中国の悲願である。
 台湾はそのことを理解している。
 ために、いかに中国の台湾侵攻を阻止するかの外交に頭を悩ませることになる。
 


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