2014年1月18日土曜日

大気汚染と人民元高で外国人観光客ソッポ、北京への旅行者激減

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●17日、英デイリー・ポスト紙によると、深刻な大気汚染に覆われる北京で、巨大スクリーンによる日の出の中継が行われたという。写真は天安門広場の巨大スクリーン。


レコードチャイナ 配信日時:2014年1月18日 0時45分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81958&type=0

大気汚染と人民元高で外国人観光客ソッポ、北京への旅行者激減―中国


●17日、深刻化する大気汚染と人民元高で、13年1~11月に北京を訪れた外国人旅行者は前年の501万人から420万人に減少した。写真は北京の大気汚染。

 2014年1月17日、参考消息網によると、中国北京市観光当局はこのほど
 「深刻化する大気汚染と人民元高で、13年1~11月に北京を訪れた外国人旅行者は前年の501万人から420万人に減少した」
と発表した。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、08年の北京五輪以降11年まで、北京への旅行者数は増加を続けていた。
 しかし、12年は前年比3.8%減、13年はさらに減少する見通し。
 中国観光研究院の蒋依依(ジアン・イーイー)氏は
 「人民元の対米ドルレートは13年、3%近く上昇した。
 北京は『高嶺の花』の観光地になってしまった」
と指摘。
 さらに、2割以上下がった円安で日本が人気の旅行先となり
 「外国人観光客が1000万人を突破した。中国人富裕層も多く含まれていた」
と語った。

 また、北京市観光発展委員会は、中国各地の大気汚染は観光客誘致の障害になっていると指摘。
 中国観光部は13年2月に
 「美しい中国」
のスローガンを掲げたものの、現実との落差があまりに激しく
 「嘲笑の種になっている」
としている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月19日 14時38分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81988&type=0

大気汚染に覆われる北京、巨大スクリーンで日の出を中継―英紙

 2014年1月17日、英デイリー・ポスト紙によると、深刻な大気汚染に覆われる北京で、巨大スクリーンによる日の出の中継が行われたという。
 18日付で環球時報が伝えた。

 北京の街角に設置された巨大スクリーンは本来広告用だが、先週北京市の大気汚染がこの冬最悪となるなか、市民にとって日の出を見ることができる唯一の場所となった。
 北京の大気汚染は、気象条件のほか石炭の使用量が増加する冬に悪化する傾向にある。

 16日、北京では大気汚染レベルを示す指標が観測上限を突破。17日も市内数カ所で微小粒子状物質PM2.5の濃度が「重度汚染」とされる1立方メートルあたり300マイクログラムを示し、500マイクログラムを記録する場所もあった。

 大気汚染は観光業だけではなく、健康にも深刻な影響を及ぼしている。
 最近の調査では、10年に中国で大気汚染が原因で亡くなった人は120万人に及んだという。
 中国政府が新しい施策を打ち出し真面目に実行していかない限り、世界の他の地域にも影響が出ることは避けられないだろう。


 「生きる気力を失わせる空」
 そんな気分にさせる国に中国はなってしまったようである。
 そして、経済成長優先の政府当局の政策では、この汚染地獄からはもう逃げ出せない。
 お金を稼いで海外旅行し新鮮な空気を吸って、また戻ってきて地獄の日々を過ごすというのが中国国民の生活パターンになるのだろうか。
 しかし、それができるのは富裕層のみ。
 ネズミ族は汚染された大気の下で這いずりまわるしか生きる道がない。
 「汚染のドレイ」として、死が解き放ってくれるまで。


2014/01/19 17:50   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014011901001631.html

上海市長、旧式車7万台処分へ 大気汚染対策

 【上海共同】中国上海市の楊雄市長は19日に開幕した同市人民代表大会(市議会)で、微小粒子状物質「PM2・5」を含む大気汚染対策として、今年、排ガス基準を満たさない旧式の自動車約7万台の処分を進める方針を示した。

 楊市長は環境汚染の中でも大気汚染は突出した問題と指摘。旧式車の処分のほか、石炭火力発電所に高性能の集じん装置を設置したり、ボイラーの燃料を石炭から天然ガスなどのクリーンエネルギーに転換したりする考えを明らかにした。

 上海市は昨年10月、2017年までにPM2・5の年平均濃度を12年に比べ20%削減するとの目標を発表している。



サーチナニュース 2014-02-04 17:30
http://news.searchina.net/id/1523142

わが国の深刻な大気汚染は欧米の消費者の責任でもある=中国報道



 中国では1月30日より深刻な大気汚染に見舞われ、各地でPM2.5の数値が軒並み上昇し、人びとの暮らしにも影響が出ている。
 中国各都市では大気汚染によって視界500メートル以下となり、上海市内の高速道路では視界不良が原因で交通事故が発生、3名が死亡した。
 ラジオ・フランス・アンテルナショナル中国語版が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供)

 米国科学アカデミー紀要によれば、中国で発生した大気汚染物質が太平洋を越えて米国西海岸に到達しており、カリフォルニアなどで観測される汚染物質の約4割が中国の工場で排出された汚染物質だという。
  報告によれば、中国が輩出する一酸化炭素の22%および“すす”の17%が中国の輸出製品製造と関係している。
 空気中を長時間・長距離にわたって浮遊し続ける“すす”は、発がん性を持つものもあり、人体にとって有害と言える。
  同紀要の著者の1人であるカリフォルニア大学のデービス副教授が
 「米国は製造業と環境汚染を他国に移転させたものの、その悪影響が自国にふりかかっている」
と指摘したことについて、記事は、
 「中国の環境汚染の一部は欧米の消費者にも責任がある」と論じた。  記事は、「日本や韓国、米国は自国の汚染工業を中国に移転し、環境保護を無視して生産を行った結果、わが国の生態環境は破壊され、さらに自国も被害を受けている」
と主張した。

 一方で記事は、
 「中国の問題は政策を監視する組織が存在しないこと
と指摘。
 中国政府が打ち出した大気汚染防止のための政策は形骸化している
と指摘した。




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