2014年1月23日木曜日

「海空ともに日本が優勢」:「絶対に負けられない」というプレッシャーを背負う中国

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●22日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権問題を発端とした日中の軍事衝突が起きた場合、中国人民解放軍関係者で軍事専門家は「中国の目標は火の海にすることだ」と語った。写真は10年11月、珠海航空ショーでアクロバット飛行を披露した中国の国産戦闘機「J10」。


レコードチャイナ 配信日時:2014年1月22日 23時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82098&type=0

悪化する日中関係、
中国は武力衝突起きれば「絶対に負けられない」プレッシャー背負う―台湾専門家


●21日、アメリカ情勢に詳しい台湾淡江大学の陳新一教授は、日中の緊張関係は短期間で改善しないとの見通しを示した上で、「小規模の武力衝突が発生すれば、中国は『絶対に負けられない』プレッシャーを背負うことになる」と指摘した。写真は中国空軍の演習。

 2014年1月21日、環球時報(電子版)は、アメリカの政治情勢に詳しい台湾人専門家の発言として、
 「日中間で小規模の武力衝突が発生すれば、
 中国は『絶対に負けられない』プレッシャーを背負うことになる
と指摘した。

 この発言は、台湾淡江大学の陳新一(チェン・シンイー)教授が香港・中評社の取材に対し行ったもの。

 陳教授は、安倍首相が靖国参拝の意向を事前に米国に伝えていたとされることについて、
 「オバマ政権は即座に『失望』との声明を出したが、参拝を断固阻止することまではしなかった」
とした上で、
 「日米関係はすぐに元の良好な状態に戻るに違いない」
との見解を示した。

 一方、中国政府が外交官40人余りを通じて、世界各地で日本批判を展開したことについて、陳教授は
 「日中関係はこれ以上悪くなりようのない状態にまで至った。
 小規模な武力衝突が起きる可能性もある」
と指摘した上で、
 「そうなれば、高性能無人機を持ち、米国の支持を後ろ盾とする日本に対し、中国は『絶対に負けられない』プレッシャーを背負わされる
と述べた。

 陳教授はまた、領土争いの存在を認めるよう日本側に求める中国と、対話に前提条件を設けないとする日本の立場が対立していることから、日中の緊張関係は短期間で改善しないとの見通しを示した。


 「中国は武力衝突起きれば「絶対に負けられない」プレッシャー背負う
ため、言動が過激になり、自己を布武する傾向が強くなる。
 その自己言動に酔うことによって危機感を紛らわせるようになる。
 下の記事などはその典型的な心理状態を反映している。


レコードチャイナ 配信日時:2014年1月23日 6時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82120&type=0

大規模な“日中戦争”が起きれば中国に有利、米国に勝算はない―中国メディア


●21日、中国のニュースサイト・楚秀網は、「米国が最も避けたいのは、日中戦争が勃発し中国と正面衝突すること」とする記事を掲載した。写真は第2次世界大戦最後の激戦といわれた「虎頭要塞の戦い」の跡地。

 2014年1月21日、中国のニュースサイト・楚秀網は、
 「米国が最も避けたいのは、日中戦争が勃発し中国と正面衝突すること」
とする記事を掲載した。以下はその概要

 中国の外交関係者が相次いで日本を批判している。
 今までの中国は弱腰過ぎた。
 小規模の衝突では中国は有利な立場を得られない。
 日中戦争が勃発し、大規模な戦争が起きてこそ中国は優勢を勝ち取れる。

 日中間で戦争が起きれば、米国は日本と共に対中国戦線を張るだろうが、中国との正面衝突は米国が最も避けたいことでもある。
 日米が相手だとさすがに中国は劣勢に立たされるが、米国は世界第3の核保有国である中国に勝算はない。
 米国は勝つ戦争しかしないため、勝算のない中国との衝突はなんとしても避けたい事態である。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月24日 16時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82292&type=0

日中軍事力比較、「数の中国、質の日本」「現状では海空ともに日本が優勢」―マカオ軍事専門家


●23日、香港紙・明報は、日本と中国の軍事力比較に関する、マカオ国際軍事学会の黄東会長の分析を掲載した。写真はF-35。

 2014年1月23日、香港紙・明報は、日本と中国の軍事力比較に関する、マカオ国際軍事学会の黄東会長(ホアン・ドン)の分析を掲載した。

 黄会長は、軍用機と戦艦の数の比較では中国が日本を上回るという指摘について、
 「指揮官や兵士の能力では、米軍と長期の軍事演習を経験した日本軍がはるかに上だ」
と分析。

 また、中国海軍の主力である潜水艦の性能においても日本軍が上回ると指摘。
 「対潜戦においても日本の実力は米国に匹敵する。
 空軍による支援も加わり、中国に勝ち目はない」
と分析し、
 「中国海軍が追い付くには少なくとも10年かかる
と述べた。

 航空戦について、黄会長は
 「日本は戦闘機を独自開発できず、F-35も未納入だ。
 中国の防空識別圏による影響もある」
としながらも、
 「現時点では日本が勝利するだろう」
と指摘。
 「中国が優位性を持つのは、戦略ミサイル部隊・第二砲兵部隊だ」
と述べた。


  単純にいうとメデイアが言っていたように中国は
 「強くなる前に傲慢になった」
ということだろう。
 2008年のオリンピック、2010年の万博を成功裏に開催したことで舞い上がってしまい、
 「オレは強くなった」
と思い込んでしまったということである。
 その傲慢さが、それまで寝ていた日本を揺り起こし、
 「オレは強いんだ、日本はひれ伏せ」
という行動になって現れた。
 ところが、日本というやっかい者は「お詫びと反省の国」として無害の存在であったにもかかわらず、海空の戦力は中国を上回っていた。
 そのことはロシアの軍事専門家、アメリカの軍人、そして上記の香港の専門家の誰しもが認めている。
 実際、中国解放軍の軍人すらも認めている。
 反論するのは解放軍のチンドン屋少将くらいしかいない。
 日本は中国の戦力を陸軍を除けば、日本と比較して未熟と判断しており、中国の脅しをシビアには感じることがなくなってしまっている。
 十分強くなってから傲慢になれば圧力もかけられるはずであろうが、強くなる前に傲慢になったため、日本にいいようにバカにされるはめに陥ってしまった。
 もちろん、これから数年、あるいは十年と時が経てば中国は日本を上回る海空戦力をもつことになるだろう。
 だが、それにつられる形で日本も戦力アップに動くであろうから、
 日本としては中国に勝つことはないにしても、
 負けることはないパワーを保持し続ける
ことになる。
 中国の憂鬱は国内問題にある。
 果たしてこのままに中国はあり続けることができるのか、という疑惑のほうが大きい。
 もしそうなら、日本にとって中国とは腹に時限爆弾を抱えた「ウドの大木」ということになる。



【劣化する人心と国土】


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