2014年2月24日月曜日

中国をいらだたせるダライ・ラマとオバマ大統領の会見:オバマの挑発か?

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● オバマ米大統領がダライ・ラマと会見


レコードチャイナ 配信日時:2014年2月22日 8時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83814&type=0

オバマ米大統領がダライ・ラマと会見
=中国は「内政干渉」と猛反発―米国


●21日、オバマ米大統領はホワイトハウスでダライ・ラマ14世と会見、その主張を支持すると表明した。中国政府は内政干渉と強く抗議している。写真はダライ・ラマ14世。

 2014年2月21日、オバマ米大統領はホワイトハウスでダライ・ラマ14世と会見した。

 オバマ大統領は
★.チベットは中国の一部でありチベットの独立は支持しないと原則的な立場を表明する一方で、
★.ダライ・ラマ14世の平和主義、非暴力を称賛。
★.ダライ・ラマ14世が唱える、中国からの独立ではなく高度な自治の獲得を目指す中間路線を支持する
と述べた。

 会見前には中国官制メディア、新華社が「せこすぎるオバマ」と題した記事を掲載。
 東シナ海及び南シナ海問題で中国は領土と主権を堅持し米国とその同盟国に譲るところはなかった。
 そこで米国は中国に圧力をかけようとチベット問題という古いカードを引っ張り出してきたが、
 あまりにせこい振る舞いであり、賢明ではないと批判した。

 22日には中国外交部の秦剛(チン・ガン)報道官がコメント。
 中国分裂を狙うダライ・ラマ14世との会見は、チベットを中国の一部と認めた約束を違えるものであり、内政干渉だと強く批判している。


 確かにオバマは「せこすぎる」。


AFP BBニュース 2014年02月22日 09:48
http://www.afpbb.com/articles/-/3009102

オバマ大統領、ダライ・ラマと会談 チベットの人権擁護を支持


●ワシントンD.C.(Washington D.C.)で、米シンクタンク「アメリカンエンタープライズ研究所(American Enterprise Institute、AEI)」のパネルディスカッションに出席するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(2014年2月20日撮影)。(c)

【2月22日 AFP】
 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は21日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世と会談し、中国国内のチベット人の人権擁護を強く支持する考えを表明した。

 中国が、会談は米中両経済大国の関係を損なうものと警告する中、オバマ大統領はダライ・ラマをホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)ではなく私的な部屋「マップルーム(Map Room)」に迎え入れ、公式訪問の象徴とされる行為を注意深く避けた。
 また、会談の様子は公開されなかった。

 ホワイトハウスが出した声明によると、オバマ大統領は
 「チベット独自の宗教的、文化的、言語的伝統の保護と、中国国内のチベット人の人権擁護に対する強い支持」
を表明した。
 また、大統領はチベットの自治権拡大を平和的に提唱するダライ・ラマの「中道」路線を評価した。

 オバマ大統領は中国に対し、2010年に決裂したチベット亡命政府との会談を再開するよう呼び掛けた。

(c)AFP/Shaun TANDON, Stephen COLLINSON



JNN ニュース



レコードチャイナ 配信日時:2014年2月24日 8時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83869&type=0

米国の中国封じ込め戦略か?一方で対中配慮も
=オバマ大統領がダライ・ラマと会った理由―独メディア

 2014年2月22日、独放送局ドイチェ・ヴェレ中国語版サイトは記事
  「オバマ大統領はなぜこのタイミングでダライ・ラマと会見したのか
を掲載した。

 オバマ米大統領は21日、ホワイトハウスでダライ・ラマ14世と会談した。
 会見後のホワイトハウスの声明によると、オバマ大統領はチベット独自の宗教、文化、言語の伝統の維持し、チベット人の人権を守るべきだとの姿勢を示した。
 またダライ・ラマの非暴力的かつ平和的な活動に賛意を示し、同氏が提唱する中間路線(独立ではなく高度な自治の獲得を目指す方針)を支持することを明らかにした。

 ダライ・ラマとの会見は中国政府の神経を逆なでにするものだが、しかしその細部からは中国を刺激しないようにという米国側の苦心が透けてみえる。
 会見はクローズドな形式で行われ、詳細は発表されていない。
 また「チベットは中国の一部」との米国の立場も改めて強調された。

 この米国の配慮を中国がどう受け止めるかはまだ未知数だ。
 会見後、中国官制メディアには米国を批判する記事が次々発表されている。
 人民網は中間選挙向けのパフォーマンスであり、2013年の中国外交が傑出していたことへの嫉妬だとこきおろした。
 こうしたメディアでの批判だけで終わるのか、これまでのようになんらかの制裁措置へと発展するのかが注目を集めている。

 もう一つの注目点は、オバマ政権がなぜこのタイミングでダライ・ラマと会見したのか、その真意についてだ。
 会見は中国の膨張主義に対する懸念に基づいたもので、中国封じ込め戦略の一環だと指摘する声もある。

 一方、ダライ・ラマ法王北米代表事務所中国担当官のクンガ・タシ氏はこうした見方に否定的だ。
 今回の会見は対話を促す従来の外交政策を踏襲したものであり、米国がチベット問題を外交カードに使おうとはしていないとの見方を示した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年2月25日 20時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83979&type=0

中国、米国の“チベット問題担当特別調整官”指名を非難
=「内政干渉に断固として反対」―中国メディア

 2014年2月25日、法制網によると、中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は24日の定例会見で、ケリー米国務長官がサラ・スウォール次官を「チベット問題担当特別調整官」に指名したことを非難した。

 華報道官は
 「中国政府はいかなる国であれ、いわゆる“チベット問題”を利用して、中国の内政に干渉することに断固として反対する。
 我々はこれまでも、そしてこれからも米国が任命した『チベット問題担当特別調整官』なるものを認めることはない」
と強調した。

 オバマ米大統領は、21日にチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談しており、米政府はチベット政策実施に伴い、「チベット問題担当特別調整官」を指名した。





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