2014年2月1日土曜日

南シナ海防空識別圏の設定計画、米が事前に潰しにかかる:日米中の綱引き

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● ANNニュース

テレ朝ニュース (02/01 13:55)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000020689.html

南シナ海巡り中国牽制 米「防空圏拡大は挑発行為」

 中国が南シナ海にも防空識別圏を設定する準備をしているという報道について、
 アメリカ国務省は未確認としたうえで、「設定しないよう促す」と牽制(けんせい)しました。

 国務省・ハーフ副報道官:
 「中国が南シナ海に防空識別圏を設定すれば、緊張を高める挑発的な行為とみなす。
 中国に設定しないよう促す

 国務省のハーフ副報道官は、中国からアメリカへの通知は「私の知る限りはまだない」と述べ、中国が実際に南シナ海への防空識別圏の設定を準備しているかどうか確認が取れていないとしています。
 また、国防総省も未確認としたうえで、
 「これまでと変わらず、防空識別圏の設定は認めない」
と強調しています。


 東シナ海の防空識別圏を容認して、南シナ海の防空識別圏はダメというのはどういうことだ。
 まったく「オバマのバカさ加減」としかいいようがない。
 オバマは危機管理能力があまり優秀ではないようである。


朝日新聞デジタル 2014年1月31日21時04分
http://www.asahi.com/articles/ASG1Z421NG1ZUHBI00P.html

中国、南シナ海でも防空圏検討 西沙諸島も視野


●写真・図版中国が管轄権の根拠として主張する「9段線」

 中国が東シナ海に続き、周辺諸国・地域と領有権問題を抱える南シナ海でも防空識別圏の設定を本格検討していることがわかった。
 空軍の事務レベルですでに原案が作成され、中国が実効支配する西沙(英語名パラセル)諸島を囲む空域を軸に、南シナ海のほぼ全域を覆う空域近くまで広げることも視野に入れている。
 中国政府関係者らが朝日新聞の取材に明らかにした。

 原案は、東シナ海の識別圏原案を担った空軍の幹部養成・研究機関である空軍指揮学院(北京市)を中心にまとめられ、昨年5月の段階で軍上層部に提出された。
 関係者によると、原案では
①.中国の領海基線の有無
②.中国軍機やレーダーが識別能力などを発揮できる範囲かどうか、
が重要な基準になったという。

 中国は1996年5月、西沙諸島に、国家主権が及ぶ領海の幅を測定する際の根拠となる「領海基線」を独自に設定した。
 ただ、中沙諸島や南沙諸島では領海基線を公表しておらず、南シナ海識別圏の最小範囲の南端は
 「西沙諸島の周辺空域を含む範囲」
とされた。
 政府系研究機関幹部は
 「西沙諸島であれば中国の根拠を国際社会に説明しやすい」
と話す。



レコードチャイナ 配信日時:2014年2月1日 18時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82715&type=0

中国が南シナ海でも防空識別圏検討か、
日本の報道に反発、
「地球はすべて中国のもの」とやゆする声も―中国

 2014年2月1日、日本メディアはこのほど、中国が東シナ海に続き、南シナ海でも防空識別圏の設定を検討していると報じた。
 中国はベトナムやフィリピン、マレーシアなどと南シナ海の領有権問題で対立しており、防空識別圏が設定されれば周辺国・地域の反発は必至だ。

 このニュースが中国で伝えられると、中国版ツイッターと呼ばれる簡易投稿サイトには多くの意見が寄せられた。

●.「日本人は病気」(日本の報道に対し)
●.「米国や日本、ベトナム、フィリピンのような国にはこうするほかない」
●.「まず石を投げて犬の反応を見るのもいい」
●.「中国の占領した島にミサイルを配置すればもっと効果があるのでは」
●.「日本を軽視する人が多いが、日本の現在の実力では中国を2つ滅ぼすことができる。
 歴史上でも中国が日本に勝ったことはなく、日本が中国を侵略、虐殺したことを忘れるべきではない」

このほか、このニュースを伝えたのが中国メディアではなく日本メディアだったことについての疑問の声や、中国政府をやゆする意見も多く見られた。

●.「こんなに詳細な報道。中国にスパイがいるんじゃないの」
●.「中国は発表したのか? していないならなぜ日本が知っているんだ」

●.「また防空識別圏を設定するの? まだ顔を殴られ足りないのか」
●.「中国は敵を作りすぎる。
 策略が性急すぎるのでは?
 強硬と柔軟を使い分けた方がいい」
●.「地球はすべて中華民族のもの。
 みんな、党が宇宙統一を実現するために生涯奮闘しよう」
●.「支持する。 今後地球に入る時は中国への通報が必要


 中国とは「偉大なるアジアのトラブル・メーカー」の称号にフィットする。
 地球はすべて中国のもの」とは言って適なるものである。 


朝鮮日報 記事入力 : 2014/02/03 10:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/03/2014020301039.html

南シナ海への防空識別圏拡大説、中国は否定

 朝日新聞はこのほど、中国が東シナ海に続き、南シナ海にも防空識別圏を設定することを本格的に検討していると報じた。
 中国は昨年末、東シナ海に防空識別圏を設定し、南シナ海や西海(黄海)にも拡大すると公言している状況だ。

 米日は中国の一方的な勢力拡大を座視しない構えだ。
 米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のメデイロス・アジア上級部長は1日(韓国時間)、共同通信に対し、中国が防空識別圏設定を強行すれば、米国が「軍部隊の配置変更」で対抗する考えを表明し、中国に警告メッセージを送った。
 米国は中国の防空識別圏設定問題について、
 「日本と緊密な協力関係を維持している」
と説明した。

 中国が近く南シナ海にも防空識別圏を拡大すれば、東南アジア各国による領有権争いをエスカレートさせかねないとの見方が優勢だ。
 中国は最近、フィリピン、ベトナムなどと南シナ海で漁船の操業をめぐり、物理的衝突まで繰り返している。
 しかし、中国外務省の洪磊副報道局長は1日、朝日の報道について、南シナ海に直ちに防空識別圏を拡大することはないと反論した上で、洪副報道局長は
 「日本の右翼勢力が最近、中国が南シナ海に防空識別圏を設定しようとしていると騒ぎ立てるのは、自分たちの憲法改正や軍拡のたくらみに対する海外の視線をそらそうとするものだ。
 内心が疑わしい」
と不快感を表明した。

 一方、インターネットサイト「中国海軍網」は1日、外国の軍用機が東シナ海の防空識別圏を侵犯したため、東海艦隊所属のスホイ30戦闘機2機がスクランブル発進し、圏外に退去させたと報じた。



レコードチャイナ 配信日時:2014年2月3日 16時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82776&type=0

南シナ海防空識別圏設定問題、「ASEANからの脅威感じていない」―中国外交部


●2日、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は今月1日、中国は南シナ海防空識別圏設定問題を本格討議しているとの報道に関する記者の質問に答えた。資料写真。

 2014年2月2日、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は今月1日、中国は南シナ海防空識別圏設定問題を本格討議しているとの報道に関する記者の質問に答えた。

▼以下はその内容

 「基本的に中国は空域の安全について東南アジア諸国連合(ASEAN)国家からの脅威を感じていない。
 南シナ海周辺国家との関係、南シナ海地域全体の情勢を楽観している」
と表明した。

(提供/新華網日本語版・翻訳/薛天依・編集/武藤)


レコードチャイナ 配信日時:2014年2月4日 7時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82793&type=0

<南シナ海問題>
日本右翼が「中国が識別圏計画」とデマ
=中国外交部「煽っている」と批判―中国メディア

  2014年2月3日、参考消息網によると、中国外交部はこのほど、南シナ海の領有権問題について
 「東南アジア諸国からの威嚇は感じていない」
として楽観的な姿勢を示す一方、東シナ海の防空識別圏問題について
 「日本はデマを拡散すべきではない」
と警告した。
 新華網が伝えた。

 それによると、中国外交部はこのほど発表した声明で
 「南シナ海上空に防空識別圏を設定する必要はない」
と表明。
 「中国は東南アジア諸国から安全保障面での威嚇を感じていない。
 南シナ海周辺国との関係、全体情勢について楽観視している」
として、東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係見通しは「明るい」と予測した。

 一方、中国の防空識別圏設定計画について「他人に責める権利はない」と主張。
 「日本の右翼勢力が最近『中国が南シナ海上空にも設定する』と繰り返し煽り立てている。
 国際社会の注目を集め、陰で憲法改正と軍拡を進めるのが狙いだ。
 本心はつかみにくく陰険だ」
と批判した。

 東シナ海防空識別圏は突然設定されために、対応がチグハグになってしまった。
 南シナ海についてばその経験を踏まえて、
 計画の段階からアメリカは先制攻撃で釘を刺し
にいった。
 日本のメデイアが情報を流し、
 それをアメリカ政府が意図的にとりあげ、中国の設定行為を事前に抑え込んだ、といったことのようである。
 中国にしては、日本にしてやられたということである。
 おそらく、防空識別圏の設定計画は存在したとみていい。
 だからこそ
 「基本的に中国は空域の安全について東南アジア諸国連合(ASEAN)国家からの脅威を感じていない
 といったどうでもいいような理由をつけざるを得なかったようである。
日本、アメリカ、中国の「力の綱引き」があった、ということだろう。



【劣化する人心と国土】



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