2014年2月15日土曜日

日本が中国を揺さぶっているのか、それとも中国が日本を揺さぶっているのか

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  どちらが揺さぶっているのか?
 PR(宣伝合戦)では「中国優勢」とロイターは伝えている。
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA1D04J20140214
 では、「揺さぶり合戦」ではどうだろう?
 日本が優勢か、それとも中国が優勢か?


サーチナニュース 2013-12-27 09:46
http://news.searchina.net/id/1519524

中国が核放棄なら自衛権の議論停止に批判殺到=中国版ツイッター

  中国の簡易投稿サイト微博で軍事情報を伝えるアカウント・新浪軍事によれば、日本国際大学の学長で、安倍内閣の「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の副座長を務める北岡伸一氏は11月の外国特派員協会の会見で、
 「中国が軍事予算を減らし、核兵器を放棄するのであれば、集団的自衛権の議論を止めても良いと思う
と発言したという。

   集団的自衛権とは他国が武力攻撃を受けた場合、攻撃を受けていない第三国が協力して防衛を行う国際法における権利を指す。
 北岡伸一氏によれば集団的自衛権行使を禁じる憲法解釈の見直しを求める報告書は2014年度の予算成立後に政府へ提出される見通しだ。
   北岡伸一氏が「中国が軍事予算を減らし、核兵器を放棄するのであれば、集団的自衛権の議論を止めても良い」と発言したとされることについて、中国の微博ユーザーたちは激しく反発し、日本を非難する意見が多く寄せられた。
    集団的自衛権の議論を止める見返りとして、中国が軍事予算を減らすことや核兵器の放棄はあり得ず、中国人ユーザーたちは「中国は第2次世界大戦の“戦勝国”であり、“敗戦国”の日本から何か条件を出される筋合いはない」と思っているようだ。
  新浪軍事が1カ月以上も前の発言を今ごろになって報道する意図は良く分からないが、反日感情を煽るための世論誘導の可能性もあり得る。
  実際、中国のネットユーザーたちからは「日本の右傾化」を批判し、日本を罵(ののし)るコメントも多数寄せられており、新浪軍事による報道の意図もある程度達成したといえるだろう。


 これなどは典型的な日本側の揺さぶりだが
 ただし、中国メデイアは記事にしなかったので中国の勝ち
 なのに、いま記事にするというのは、日本批判のネタ探しということだろう。
 反日が強くなればなるほど、中国が日本を揺さぶっているのか、
 それとも日本が中国を揺さぶっているのかわからなくなる。
 中国は独裁国家なので、日本のゆさぶりというのはなかなか浸透しない。

 一方日本は言論思想の自由なので、あらゆる考えが飛び交う。
 逆にいうとそれが日本という国を柔構造にしている。
 中国のような言論統制が厳しい国は剛構造になる。
 日本はその柔らかさのためグニャリとしなっても折れはしない。
 それを独裁国家からみると、反政府思想の発言権が強く、いまにも国論が沸騰して政権がひっくり返るようなイメージを起こさせる。
 しかし、政権が変わっても国としては何でもないし、何の危険性もない。
 西から風が吹けば東に曲がり、北から吹けば南に曲がるだけにすぎない。
 折れはしない。

 他方、
 独裁国は凛として強くきりりとしている。
 少しばかりの風などに負けることはない。
 しかし、許容のレベルを超えると突然、東西南北どの風でもポキリと折れる
 どんな理由で折れるかはわからない。
 アレ! と思ったとき何かがレベルを超えて折れることになる。
 あとはカオスの世界になる。
 「カオス」がわかりにくかったら「激甚」がいいかもしれない。
 何がどこでどういう風に起こるかわからない。
 その原因すらも不明というもの。
 わけもわからぬものが突発的に発生して、大事を起こすという症状が激甚である。
 世界は安定周期から激甚周期に入っているという。

 いったいコレから何が起こるのだろうか。
 誰もわかりはしないが、何かがとんでもないこれまで人が生きているうちで経験したことのないことが突然起こる可能性が、これまでよりはるかに大きくなっていることである。
 想像を超える何かが起こる時代にはいりつつあるということだが、そのきっかけになるゆさぶりがどこかに見られるのではないかということである。


サーチナニュース 2013-12-21 16:19
http://news.searchina.net/id/1519053

日本は年2000発の核兵器を製造可能、すでに装置生産の可能性も

  ストックホルム国際平和研究所が6月に発表した報告書によれば、世界に存在する核弾頭の数は減少傾向にあるが、人民網は20日、
 「日本は年2000発の核弾頭を製造可能であり、すでに核爆発装置を生産している可能性もある」
と報じた。
  核兵器の廃絶を目指すオバマ米大統領は保有核弾頭の数を8000発から7700発に減らしたほか、ロシアも1万発から8500発にまで減らした。
 そのほか、
 フランスは300発、
 英国は225発、
 中国は250発をそれぞれ保有しているとされる。
  また、戦略兵器削減条約による統計によると、13年10月末までに
 インドは80-110発、
 パキスタンは90-110発、
 イスラエルは80発、
 北朝鮮は最大で約10発
の核弾頭を保有している可能性がある。
   記事は、北朝鮮について
 「すでに核兵器を製造するための技術および原料を手に入れており、核弾頭を製造して日韓に向けているミサイルに搭載することができる」
と論じた。
  さらに記事は日本について
 「技術、原料、設備のいずれを見ても、日本が核兵器を製造するうえで障害となるものはない」
とし、
 「日本はすでに秘密裏に2-5発の核爆発装置を製造していると分析する専門家もいる」
と報じた。
   さらに「日本は近年、軍拡の道を歩み続けており、特に安倍内閣は領土問題において拡張政策を取っている。
 日本の核兵器をめぐる動向に世界が注目している」と論じた。


 わかりやすく核弾頭数をリストしてみよう。
 実感しにくいが。
1].ロシア:8500発
2].アメリカ:7700発
3].フランス:300発
4].中国:250発
5].イギリス:225発
6].パキスタン:90---110発
7].インド:80---110発
8].イスラエル:80発
9].北朝鮮:最大で10発
番外].日本:年2000発の製造が可能な状態にある

 あの東日本大地震で日本に原発が50基以上もあったという事実に突然気づいた日本の民衆と同じ。
 その50基の原発が止まっても、少々トラブルだけで致命傷にはならない。
 この50基の原発のウラには、その50基と同等の非原発の発電機が控えていたということになる。
 このガスタービン発電機を回すために天然ガスの輸入が増えて貿易赤字が少々赤字になる程度に過ぎないという不思議?
 この国、どれほどに柔軟な構造に出来上がっているのか
と頭をひねるしかないという不思議?
 つまり、原発がなくてもその裏にはサポートするガス発電機がちゃんと備えられていたという、どうにもわかりにくい二重構造になっているのがこの国の産業システムの不可解さ?
 ということは、
 もし事があったら、日本は年2000発が製造可能だというのは本当かいな?、
ということにも繋がってくる。


サーチナニュース 2014-02-15 15:30
http://news.searchina.net/id/1524153

日本は“有事に核持ち込み容認”へ、中国人反発=中国版ツイッター

 共同通信によれば、岸田文雄外相は14日の衆院予算委員会で、有事の際に“国民の安全を守るためにやむを得ない場合”においては、米軍が日本に核兵器を持ち込むことを認める可能性があるとの認識を示した。
  非核三原則とは、核兵器を「もたず、つくらず、もちこませず」という原則であり、岸田外相の発言は非核三原則には「例外があり得る」との考えを示したものだ。
 他国からの侵略を受けた場合や、日本が核兵器による攻撃を受ける可能性がある場合における例外であり、想定される最悪の状況を想定したうえでの柔軟な考えと言えよう。
  岸田外相が非核三原則は「例外があり得る」と発言したことについて、中国人ネットユーザーたちは米軍が日本に核兵器を持ち込むことに強い危機感を示すと同時に、激しく反発している。
  中国の簡易投稿サイト・微博での反応を見てみると、
 「日本を核で平定するのは簡単なことだ」、
 「日本を滅ぼないと、こっちがやられる」
など、反日感情をむき出しにした激しい批判が並んでいた。
  また、大半の中国人ネットユーザーは岸田外相の発言は“日本にとって不利になる”と捉えたようで、
 「日本のように明確な戦略を持たない国は、核を持つようになれば自らを滅ぼすだけ
との意見があった。
   日本は決して核兵器を保有するわけではなく、“有事の際”に“米軍”が核兵器を持ち込むことを“認める可能性”があるだけだ。
 しかし、非核三原則の緩和は日本の核保有につながると捉えた中国人ネットユーザーが多いようで、ネット上の反応としては「米軍が日本に核を持ち込むことには反対」との意見が大半だった。

これは明らかに日本が意図的に中国を揺さぶっているとしかみえない。
 単純にいうと独裁国の民衆とは揺さぶりやすい
 他方、人衆国の民衆とは選挙によって自分の代弁者を国会に送っているため、意見は様々いろいろであるが、さりとて揺さぶりをかけるにはあまりに漠然としていてやりにくいということになる。



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