●21日、北京で一人っ子政策緩和がスタートした。5年後の新生児数は40万人を突破するとみられる。資料写真。
中国は「一人っ子政策」という
壮大な「歴史的生物実験」
を行った。
一人っ子政策は今年から「ふたりっ子政策」へと緩和されている。
さて気になるのはこの「人類実験」がもたらす後遺症である。
それはこれからの大きな問題となるが、そのことが中国にどんな事態をもたらすのだろうか。
中国の社会システムを根本から変えることになったこの事件だが、
★.果たしていびつに体力を奪われた国家は没落していくのか、
★.それとも身軽になった社会はますます豊かさを享受するようになるのか
実験結果が出るまでにはまだまだ時間がかかるだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年2月22日 23時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83630&type=0
一人っ子政策から一人っ子選択へ
=規制緩和後も子どもが増えない中国―米メディア
2014年2月17日、米ブルームバーグは中国の一人っ子政策緩和について報じた。
18日、参考消息網が伝えた。
●17日、米ブルームバーグは中国の一人っ子政策緩和について報じた。昨秋、中国は一人っ子政策の緩和方針を明らかにした。しかし政策が緩和されても子どもの数は大きく増えない可能性が高いという。資料写真。
昨秋、中国は一人っ子政策の緩和方針を明らかにした。
しかし政策が緩和されても子どもの数は大きく増えない可能性が高いという。
先日、あるポータルサイトが900人を対象に実施した調査によると、過半数が緩和後も2人目は生まないと回答した。
子育てに必要なコストが高く、2人は難しいという考えだ。
上海市で保母として働く夏さん。6000元(約10万円)の月収のうち20%は12歳の娘のために費やす。
生活費や学費に加え、サックスとバレーのお習いごとの費用も大きな負担だ。
「ある時、テレビでサックス奏者を見て習いたいと言い出したんです。
お金がかかるからあきらめてと頼んだのですが、結局は娘の言うとおりにしました」
と夏さんは話す。
彼女のように子どもを溺愛する両親は中国には少なくない。
教育コストが高騰する中、一人っ子政策の規制がなくとも、2人目の子どもを産めないと考えている人は多い。
経済成長に伴い出生率が低下する。
日本や韓国と同じ道を中国も歩むものとみられている。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年2月23日 23時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83859&type=0
北京で一人っ子政策緩和がスタート、5年後の新生児数は40万超―中国
2014年2月21日、北京市で「単独二孩」政策が正式に施行された。市人民代表大会常務委員会は同日午前、「北京市人口・計画出産条例修正案」を審議・通過、夫婦のいずれかが一人っ子で子供が1人しかいない場合、2人目の出産が認められることとなった。
新京報が伝えた。
現在、北京のほか、浙江・江西・安徽・天津の各地でも「単独二孩」政策が実施されている。
また、上海や江蘇など8省市でも実施に向け準備を進めており、多くの省が今年中に「単独二孩」政策をスタートさせる予定。
専門家は
「『単独(夫婦のいずれかが一人っ子)』のカップルが増えるに伴い、新政策が地域に及ぼす影響も大きくなる。
北京や上海など大都市では、『単独』カップルが占める割合はかなり高くなっている」
と指摘した。
北京市人口・出産計画委員会がメディア向けに発表した資料によると、全市で条件を満たす「単独」カップルのうち、第2子の出産を希望するカップルは6~7割に上る。
これにもとづき試算すると、
北京戸籍人口の合計特殊出生率(TFR:1人の女性が一生に産む子供の平均数)は、現在より0.3ポイント高い「1.3」前後まで上昇する可能性がある。
「単独二孩」政策の実施後、出生率は短期間で著しく跳ね上がると予想される。
北京市では、向こう5年で新生児数は年間4、5万人増え、5年後の新生児数は40万人を突破する見込み。
北京市教育委員会は、すでに到来した学齢期人口増加期に対応し、基礎教育段階を迎える常住人口の入学需要を満たすため、各種政策措置を予定より早めに始動した。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/TF)
』
『
サーチナニュース 2014-02-25 16:35
http://news.searchina.net/id/1525144
「長生きしたら生きていけない」高齢化社会到来の恐れ=中国
中国は2025年に60歳以上の高齢者人口が3億人を超えるとみられいてる。
急速な高齢化が進行する一方で、対策は遅れている。
経済開発協力機構(OECD)に加盟国は多くの場合、高齢化社会に突入した際の1人当たりのGDPが1万ドルを突破していた。
中国では1000ドル程度の状態。
国全体が裕福とは言えず、さまざまな準備が整わない状態で高齢化社会を迎える。
「長生きをしたら生きていけなくなる」が到来しかねない情勢だ。
中国新聞社が報じた。
中国は1980年代になり産児制限、いわゆる「一人っ子政策」を本格化させた。
「人口が野放しに増えたのでは経済成長をしても1人当たりでは少しも裕福にならない」、
「インフラ建設も、とても追いつかない」
との経済からの要請によるものだった。
米ソなどとの軍事的対決を念頭に「人口は多ければ多いほどよい」と公言した毛沢東の発想からの完全な離別だ。
人権面では大きな問題を発生させたが、中国共産党・政府のもくろみはほぼ達成できたと言ってよい。
「人口爆発」を回避できた。
しかし、あまりにも強引な産児制限で、少子高齢化が急速に進行することになった。
中国はいまだ十分に「先進国化」せぬまま、高齢化社会に突入することになった。
一方で、中国の経済成長を重視したトウ小平は「先富論」を唱えた。
「豊かになる条件がある者から豊かになればよい」
との発想であり、硬直した平等主義で「皆が等しく貧乏である」状態からの脱却を目指した考えだった。
「先富論」は改革開放推進の骨子のひとつでもあった。
確かに、裕福な中国人は大量に出現した。
しかし社会における格差も拡大。
膨大な人口を有する中国で、豊かになった人が2億や3億人いたとしても、10億人以上が「そうではない」ことになる。
経済開発協力機構(OECD)に加盟国は多くの場合、高齢化社会に突入した際の1人当たりのGDPが1万ドルを突破していた。
中国では1000ドル程度の状態。
それまでにインフラや社会制度、国民の素養などを充実してきた先進国とは異なる
「開発途上国」の中国が、高齢化社会に突入する。
社会保障は整備されておらず、高齢者は現状のところ、個人と家族の力に頼らざるをえない。
働き盛りの夫婦は自分らの子だけでなく、双方の両親の計4人、場合によっては祖父母の生活費の面倒を見なければならない。
負担が「ずしり」とのしかかる。
そのため、「未富先老(ウェイフー シェンラオ)」という言い方まで定着した。
高齢者の生活として理想とされてきた「老而富足(老いては、富んで満ち足りている)」とは正反対の「生活に余裕のないまま、先に年をとってしまう」状態であり、トウ小平が唱えた「先富論」という言葉への皮肉が込められていると解釈することもできる。
金銭面以外にも若い世代に大きな負担がかかるのは避けられない情勢だ。
大都市であり条件のよいはずの北京市の計画でも、高齢者の90%は自宅に居住し、必要に応じて家族に世話をしてもらう。
在宅サービスを受けられる高齢者は別に6%程度だ。
施設に入居する高齢者は今のところ4%しか想定していない。
中国では高齢者向けサービスの発展が遅れており、産業として確立されれば発生するはずの数千万人分の就業機会も「放置」されたままだ。
清華大学就業と社会保障センターの楊燕綏主任によると、
「公共福祉がしっかりしている国ならば、20-30年前には高齢化対策を確立させるはず」
と指摘。
中国の「未富先老」の問題はすなわち、「未備先老(ウェイベイ シェンラオ)」
すなわち「社会の準備が整う前に、社会が高齢化する問題」という。
多くの人にとって
「長生きしたら、生きていくための金がない」
との自嘲のことばは、もはや冗談ではない。
自分自身が近い将来に直面しかねない事態だ。中国共産党は2012年秋に、日本の「年金」に相当する「養老金」の改革の方針を明らかにした。
現在は「日ごとに問題が明らかになる」状態で、それにあわせ「方策を少しずつ明確にしつつある」状態という。
』
『
ウォールストリートジャーナル 2014年 3月 07日 09:32 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304278504579423830892008504.html?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesSecond
中国、一人っ子政策緩和の実施に苦慮
By LAURIE BURKITT
[image] Reuters
【北京】
中国政府が「一人っ子政策」の緩和を発表して数カ月、計画出産当局者はその実施に四苦八苦している。
国家衛生・計画生育委員会の李斌主任は6日の記者会見で、一人っ子政策の見直しに対する行政の対応が後れたことから多くの夫婦が不便をかこっているとの認識を示した。
昨年11月の共産党中央委員会第3回全体会議(三中全会)で、夫婦のいずれかが一人っ子の場合2人目の子どもを持つことが認められた。
李主任によれば、出産に当たって病院側が夫婦に対し一人っ子である証明を求めるために問題が生じており、同委は手続きの簡素化に取り組んでいる。
中国には現在、一人っ子であることを証明する全国的なシステムはない。
李主任は、同委は最善の策を検討しているとし、患者情報のデータベース化を目指す方針を示した。
李主任は
「状況は徐々に改善されている。
証明書の発給が難しいからといって、素晴らしい政策の実施に暗い影を投げ掛けるような問題を放置しておくわけにはいかない」
と述べた。
一人っ子政策の緩和は、中国国内で広く歓迎されている。
一人っ子政策の見直しに当たっては、34の省が省令を改定する必要があるが、李主任によれば、これまでのところ改定したのは8省にとどまっている。
中国の人口統計学者は以前から、高齢化が急速に進んでいることから一人っ子政策の見直し求めてきており、中国がいつ人口抑制策を完全撤廃するかが問題となっている。
しかし李主任は、人口抑制策は堅持するとし、完全撤廃する予定はないと語った。
人口抑制は中国の生活水準を向上させる方策として始まったものであり、政府は生活の質と経済発展に関する調査を続ける必要があるとしている。
人口統計学者らは、計画出産当局の簡素化など一人っ子政策見直しの実施に向けて一定の前進はみられると話す。
カリフォルニア大学アーバイン校の人口統計学者であるワン・フェン氏は「つい1年前に計画出産委員会と国家衛生委員会が統合された」と指摘した。
しかしワン氏は、一人っ子政策見直しは十分ではないとも話す。
国連によると、中国の労働人口(15〜64歳)は急速に減少しており、労働力は2030年までに6700万人減少すると予想されている。
人口問題専門家によれば、一人っ子政策の緩和による今後3年間の出生者の増加は毎年100万〜200万人にとどまる見込み。
これら出生者が労働力人口になるには20年間かかる。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年3月14日 10時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84861&type=0
一人っ子政策を緩和したのに
…中国人が2人目の子供を欲しがらないワケ―米紙
●12日、中国で一人っ子政策が緩和されたが、対象となる夫婦の半数以上が2人目の子供を生む考えを持っていないことが分かった。
2014年3月12日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、中国で一人っ子政策が緩和されたが、対象となる夫婦の半数以上が2人目の子供を生む考えを持っていないことが分かった。
中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
中国ではこれまで、夫婦ともに一人っ子だった場合に2人目の子供の出産を認めてきたが、今後は夫婦のいずれかが一人っ子だった場合に2人目の子供の出産を認める。
急速な高齢化と若い労働者不足に対処するためだ。
しかし、この緩和の対象となる夫婦の半分以上が、養育費が高すぎることなどを理由に2人目の子供を生む予定がないと答えている。中国が豊かになり、女性の教育程度が高くなったことが背景にある。
世界で最も出生率の高い国にはニジェールやマリ共和国、ウガンダなどがあり、これらの国の国民1人当たりの収入は世界で最も低いレベルにある。
一方、出生率の低い国・地域にはモナコや香港、シンガポール、日本などがあり、国民1人当たりの収入は極めて高く、モナコは7万ドル、シンガポールは6万ドルにも達している。
また、研究結果によると、女性が受ける教育程度が高いほど、子供を多く生む可能性が低くなる。
欧州各国だけでなく、韓国のような伝統的なアジア社会でさえ、この傾向は当てはまる。
中国はまだ欧州ほど豊かでなく、教育水準も高くはないが、日々豊かになっており、教育水準も向上し続けている。
女性がより多くの子供を産むことは政府が考えるほど容易ではないのだ。
中国政府は減税や子育て支援政策で出生率の改善に成功したフランスを見習い、一人っ子政策を緩和するだけでなく、より多くの政策を取り入れる必要があるだろう。
』
せっかく獲得した豊かさを次の子をもうけることによって失いたくない、
ということなのだろう。
「一人っ子政策」とは世界史上に残る壮大な歴史的生物実験であった。
それがどういう結果をもたらすかは、まだ分かっていない。
「吉」と出るか「凶」と出るか、それはこれからのことである。
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年3月15日 1時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84948&type=0
中国人教師が日本の小学校で赤面、「生涯忘れられない光景を見た」―中国ネット
●10日、あるネットユーザーが「中国の小学校教師が数年前に日本を訪れた際に、日本の子どもといっしょに給食を食べて驚愕した」という文章をブログに掲載し、注目を集めている。資料写真。
2014年3月10日、中国新聞社は先ごろ、世界各国の男性平均身長ランキングで、韓国は174センチで世界18位、日本は170.7センチで29位だったのに対し、中国は169.7センチで32位だったと伝えた。
中国のネット上では、食品の問題への指摘が多く、
「どぶ油、毒粉ミルク、偽羊肉…。
これで中国人の身長は高くなるのか?」
などの声が聞かれている。
そのようななか、あるネットユーザーが
「中国の小学校教師が数年前に日本を訪れた際に、日本の子どもといっしょに給食を食べて驚愕した」
という文章をブログに掲載し、注目を集めている。
以下はその概要。
日本に行ってみなければ、何が素養教育なのかわからない。
日本の子どもといっしょに食事をしなければ、
「初めから負けている」
ということの意味が理解できない。
中国の生徒たちを連れて日本の小学校を訪れた経験は、生涯忘れがたいものとなった。
私たちが訪れたのは比較的規模の小さな学校で、1学年に1クラスしかなかった。
給食の時間、一部の生徒たちは白衣と帽子、マスクを着用して、給食が入った容器を運んでいた。
生徒たちの身長はとても低く、低学年だということが一目でわかる。
聞けば、当番の生徒は毎日こうして給食を運び、テーブルを拭き、ほかの生徒に給食をよそうのだという。
日本の生徒たちは準備を整えると席に着いたが、誰一人として先に食べ始める子はおらず、中国側の生徒が座るのを待ってから初めて箸を動かした。
私の向かいの席の女の子は、私のミルク瓶にかけられたビニールのひもを外してくれ、ビニールのひもと紙でできたふたを別々に分けて捨てた。
これこそが「ごみの分類」だ。
子どものときから環境保護の意識を学ぶことで、社会全体に広まるのだ。
また、日本の生徒たちは飲み終わった瓶を横に倒しておぼんに載せていた。
なるほど、こうすれば誤って落として割ってしまう心配はない。
私たちの生徒はこれができていなかったが、生徒たちを責めることはできない。
私は顔が赤くなるのを感じた。
ほぼすべての生徒が食べ終わった後の光景は、私が生涯忘れられないものだった。
日本の生徒たちは自発的にテーブルを拭き、1列に並んで食器を片付け始めたのだ。
誰も監視していないし、指示も受けていない。
自分たちでできることを探していた。
彼らはとても慣れているようだった。
ある子はおぼんをきれいに整理し、小さな子も大きな桶を抱えていた。
みんなが一丸となって片づけていたのだ。
もし日本の子どもたちが楽しそうに片づけをしている様子を見たら、中国の親たちには感じるものがあるだろう。
中国の子どもの多くは、家では一切家事をしない。
大声で家政婦を呼び、やってもらう子も多い。
多くの親たちはお金を惜しまず子どもにいろいろなことを学ばせる。
琴、将棋、書道、絵画など何でもできる子もいる。
しかし、自立や親孝行、家事などは知らない。日本の小学校で食べたこの昼食は、感慨深いものとなった。
』
ウォールストリートジャーナル 2014年 3月 07日 09:32 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304278504579423830892008504.html?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesSecond
中国、一人っ子政策緩和の実施に苦慮
By LAURIE BURKITT
[image] Reuters
【北京】
中国政府が「一人っ子政策」の緩和を発表して数カ月、計画出産当局者はその実施に四苦八苦している。
国家衛生・計画生育委員会の李斌主任は6日の記者会見で、一人っ子政策の見直しに対する行政の対応が後れたことから多くの夫婦が不便をかこっているとの認識を示した。
昨年11月の共産党中央委員会第3回全体会議(三中全会)で、夫婦のいずれかが一人っ子の場合2人目の子どもを持つことが認められた。
李主任によれば、出産に当たって病院側が夫婦に対し一人っ子である証明を求めるために問題が生じており、同委は手続きの簡素化に取り組んでいる。
中国には現在、一人っ子であることを証明する全国的なシステムはない。
李主任は、同委は最善の策を検討しているとし、患者情報のデータベース化を目指す方針を示した。
李主任は
「状況は徐々に改善されている。
証明書の発給が難しいからといって、素晴らしい政策の実施に暗い影を投げ掛けるような問題を放置しておくわけにはいかない」
と述べた。
一人っ子政策の緩和は、中国国内で広く歓迎されている。
一人っ子政策の見直しに当たっては、34の省が省令を改定する必要があるが、李主任によれば、これまでのところ改定したのは8省にとどまっている。
中国の人口統計学者は以前から、高齢化が急速に進んでいることから一人っ子政策の見直し求めてきており、中国がいつ人口抑制策を完全撤廃するかが問題となっている。
しかし李主任は、人口抑制策は堅持するとし、完全撤廃する予定はないと語った。
人口抑制は中国の生活水準を向上させる方策として始まったものであり、政府は生活の質と経済発展に関する調査を続ける必要があるとしている。
人口統計学者らは、計画出産当局の簡素化など一人っ子政策見直しの実施に向けて一定の前進はみられると話す。
カリフォルニア大学アーバイン校の人口統計学者であるワン・フェン氏は「つい1年前に計画出産委員会と国家衛生委員会が統合された」と指摘した。
しかしワン氏は、一人っ子政策見直しは十分ではないとも話す。
国連によると、中国の労働人口(15〜64歳)は急速に減少しており、労働力は2030年までに6700万人減少すると予想されている。
人口問題専門家によれば、一人っ子政策の緩和による今後3年間の出生者の増加は毎年100万〜200万人にとどまる見込み。
これら出生者が労働力人口になるには20年間かかる。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年3月14日 10時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84861&type=0
一人っ子政策を緩和したのに
…中国人が2人目の子供を欲しがらないワケ―米紙
●12日、中国で一人っ子政策が緩和されたが、対象となる夫婦の半数以上が2人目の子供を生む考えを持っていないことが分かった。
2014年3月12日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、中国で一人っ子政策が緩和されたが、対象となる夫婦の半数以上が2人目の子供を生む考えを持っていないことが分かった。
中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
中国ではこれまで、夫婦ともに一人っ子だった場合に2人目の子供の出産を認めてきたが、今後は夫婦のいずれかが一人っ子だった場合に2人目の子供の出産を認める。
急速な高齢化と若い労働者不足に対処するためだ。
しかし、この緩和の対象となる夫婦の半分以上が、養育費が高すぎることなどを理由に2人目の子供を生む予定がないと答えている。中国が豊かになり、女性の教育程度が高くなったことが背景にある。
世界で最も出生率の高い国にはニジェールやマリ共和国、ウガンダなどがあり、これらの国の国民1人当たりの収入は世界で最も低いレベルにある。
一方、出生率の低い国・地域にはモナコや香港、シンガポール、日本などがあり、国民1人当たりの収入は極めて高く、モナコは7万ドル、シンガポールは6万ドルにも達している。
また、研究結果によると、女性が受ける教育程度が高いほど、子供を多く生む可能性が低くなる。
欧州各国だけでなく、韓国のような伝統的なアジア社会でさえ、この傾向は当てはまる。
中国はまだ欧州ほど豊かでなく、教育水準も高くはないが、日々豊かになっており、教育水準も向上し続けている。
女性がより多くの子供を産むことは政府が考えるほど容易ではないのだ。
中国政府は減税や子育て支援政策で出生率の改善に成功したフランスを見習い、一人っ子政策を緩和するだけでなく、より多くの政策を取り入れる必要があるだろう。
』
せっかく獲得した豊かさを次の子をもうけることによって失いたくない、
ということなのだろう。
「一人っ子政策」とは世界史上に残る壮大な歴史的生物実験であった。
それがどういう結果をもたらすかは、まだ分かっていない。
「吉」と出るか「凶」と出るか、それはこれからのことである。
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年3月15日 1時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84948&type=0
中国人教師が日本の小学校で赤面、「生涯忘れられない光景を見た」―中国ネット
●10日、あるネットユーザーが「中国の小学校教師が数年前に日本を訪れた際に、日本の子どもといっしょに給食を食べて驚愕した」という文章をブログに掲載し、注目を集めている。資料写真。
2014年3月10日、中国新聞社は先ごろ、世界各国の男性平均身長ランキングで、韓国は174センチで世界18位、日本は170.7センチで29位だったのに対し、中国は169.7センチで32位だったと伝えた。
中国のネット上では、食品の問題への指摘が多く、
「どぶ油、毒粉ミルク、偽羊肉…。
これで中国人の身長は高くなるのか?」
などの声が聞かれている。
そのようななか、あるネットユーザーが
「中国の小学校教師が数年前に日本を訪れた際に、日本の子どもといっしょに給食を食べて驚愕した」
という文章をブログに掲載し、注目を集めている。
以下はその概要。
日本に行ってみなければ、何が素養教育なのかわからない。
日本の子どもといっしょに食事をしなければ、
「初めから負けている」
ということの意味が理解できない。
中国の生徒たちを連れて日本の小学校を訪れた経験は、生涯忘れがたいものとなった。
私たちが訪れたのは比較的規模の小さな学校で、1学年に1クラスしかなかった。
給食の時間、一部の生徒たちは白衣と帽子、マスクを着用して、給食が入った容器を運んでいた。
生徒たちの身長はとても低く、低学年だということが一目でわかる。
聞けば、当番の生徒は毎日こうして給食を運び、テーブルを拭き、ほかの生徒に給食をよそうのだという。
日本の生徒たちは準備を整えると席に着いたが、誰一人として先に食べ始める子はおらず、中国側の生徒が座るのを待ってから初めて箸を動かした。
私の向かいの席の女の子は、私のミルク瓶にかけられたビニールのひもを外してくれ、ビニールのひもと紙でできたふたを別々に分けて捨てた。
これこそが「ごみの分類」だ。
子どものときから環境保護の意識を学ぶことで、社会全体に広まるのだ。
また、日本の生徒たちは飲み終わった瓶を横に倒しておぼんに載せていた。
なるほど、こうすれば誤って落として割ってしまう心配はない。
私たちの生徒はこれができていなかったが、生徒たちを責めることはできない。
私は顔が赤くなるのを感じた。
ほぼすべての生徒が食べ終わった後の光景は、私が生涯忘れられないものだった。
日本の生徒たちは自発的にテーブルを拭き、1列に並んで食器を片付け始めたのだ。
誰も監視していないし、指示も受けていない。
自分たちでできることを探していた。
彼らはとても慣れているようだった。
ある子はおぼんをきれいに整理し、小さな子も大きな桶を抱えていた。
みんなが一丸となって片づけていたのだ。
もし日本の子どもたちが楽しそうに片づけをしている様子を見たら、中国の親たちには感じるものがあるだろう。
中国の子どもの多くは、家では一切家事をしない。
大声で家政婦を呼び、やってもらう子も多い。
多くの親たちはお金を惜しまず子どもにいろいろなことを学ばせる。
琴、将棋、書道、絵画など何でもできる子もいる。
しかし、自立や親孝行、家事などは知らない。日本の小学校で食べたこの昼食は、感慨深いものとなった。
』